明日はObservability Conference Tokyo 2025です(山口)

By Yoshi Yamaguchi

みなさん、こんにちは!共同オーガナイザーの山口(@ymotongpoo)です。週末の夜ですが、いよいよ明日はObservability Conference Tokyo 2025の開催当日です!これまでにも運営者がいくつか投稿をしてきましたが、いよいよカンファレンス開催まで24時間を切り、これが開催前の最後の投稿となります。最後に改めて、オーガナイザーとして関わるこのカンファレンスへの想いと、明日のイベントの個人的な見どころを紹介したいと思います。

私がオブザーバビリティの領域を専門とするようになったのは2018年ごろで、当時はKubernetesがようやく一般的に使われるようになり、またIstioなどのサービスメッシュ製品がちらほら出てくるようになって、マイクロサービスが注目されるようになっていた時期でした。世界的にもマイクロサービス化の事例が増えるにともなって、「オブザーバビリティ」という言葉が普及しだしていました。私はOpenCensusという、オブザーバビリティ関連OSSに関わっていたのですが、世間の注目はまだ低い状況でした。何度かOpenCensusのミートアップを開催したりしましたが、当時はアーリーアダプターだけが使っているニッチな製品といった様子でした。ところが2019年にOpenCensusとOpenTracingがマージしOpenTelemetryプロジェクトとなり、またKubernetesが成熟したことにともなって、オブザーバビリティ関連の領域への注目も徐々に大きくなってきました。

またOSS製品の発展と並行して、文化的にもSRE(サイトリライアビリティエンジニアリング)が広く認知され、普及しだしたのがこの時期でした。2010年代後半〜2020年代前半は文化としてのSREから、具体的な施策を行うためのアプローチとしてのPlatform Engineeringが広まり、オブザーバビリティという言葉が広く聞かれるようになりました。明日キーノートを行う Liz Fong-Jones とも、この時期に同じチームでSREの普及の活動をともにしていましたが、当時から彼女もオブザーバビリティの重要性について強く論じていました。

この10年弱の間、オブザーバビリティという言葉が広く普及してきた一方で、実際のシステム開発の現場では、正直オブザーバビリティの重要性がまだ捉えられていないのではないかという感覚があります。セキュリティ製品に比べると、オブザーバビリティがないことの影響はクリティカルになりづらく、また決して安くはない投資になるという点で敬遠される事例を数多く見てきました。またカンファレンスでも、ランタイムに比べるとシステムが提供する機能には直接的に影響しずらい部分なので、トピックとして採択される数が少ない状況も見てきました。

しかし、オブザーバビリティは重要な機能です。SREなどに関係なく、いまやITシステムを利用していないビジネスは存在しません。あらゆる顧客行動や営業活動、マーケティング活動はシステムに紐づいています。さらにAIの時代になり、ビジネスやシステムの状況を把握するためのコンテキストとして、オブザーバビリティによって獲得するテレメトリーは非常に重要な役割を果たします。またオブザーバビリティの特性として、その効果は短期では得られません。1四半期、1年と実践していくことでようやく大きな価値を得られるものです。

こうしたオブザーバビリティの重要性を共有できる場として企画されたのが、明日に迫ったObservability Conference Tokyoです。このカンファレンスがオブザーバビリティの知見を共有する重要な場となり、また現地に集まるオブザーバビリティへの関心が高い人々との会話が、参加者の明日以降のオブザーバビリティエンジニアリングへの助けとなることを心から願っています。

その観点で、明日のObservability Conference Tokyoは、オブザーバビリティムーブメントの中心に常に居続けるLiz Fong-Jonesのキーノートから始まり、多くのオブザーバビリティ実践者からのセッションがあります。またスポンサーセッションも、運営側からの「なるべく知見の共有に沿ったものを」というリクエストを汲んでもらったものが多く、私としても楽しみなものばかりです。現地に参加される方は、ぜひAsk the speakerで直接質問を投げかけてみてください。スポンサーブースにも、オブザーバビリティに関心の高い方々との対話を望む多くのスポンサーの皆さまが来ています。ぜひ積極的に会話してみてください。また、飲茶エリアにはオブザーバビリティに興味がある参加者が集まっています。一期一会の機会です。ぜひ話しかけてお互いに知見を共有してください。「信頼性は対話です」そして、オブザーバビリティはそのきっかけとなるものです。明日は1日、多くの会話を楽しみましょう!

最後になりますが、まだチケットを購入していないけれど、参加したくなったという方は o11ycon.jp より入手してください!明日は1日会場におりますので、ぜひ色々と議論しましょう。また、最新情報は X アカウント @o11yconjp からも発信していますのでぜひチェックをしてください。みなさんにお会いできることを楽しみにしています!

Observability Conference Tokyo 2025

⚠️ 会場チケットには限りがあります

参加登録はこちら