ゼロコード計装導入後のカスタム計装でさらに可観測性を高めよう
セッション概要
ゼロコード計装を導入したものの、アプリケーションの状態に基づいたテレメトリーデータが取得できていない、ということはないでしょうか? 言語によってはゼロコード計装という仕組みが提供されています。これにより、WebアプリケーションにおいてHTTPやgRPCのリクエスト、データベースへのリクエストなどのスパンを自動的に作ってくれたり、インフラのデータや言語によってはメトリクスも取得してくれます。これだけでもトレースデータがない状態よりはるかに良い状態になります。しかし、自動計装に加えてアプリケーション固有のデータなどを自前で計装し、新たなディメンションや高カーディナリティなテレメトリーデータを用意することで、さらにアプリケーションの可観測性が高まります。 私が実際に、弊社のプロダクトであるBill Oneで計装を実施し、障害発生時の影響調査が迅速になった、などの実例を踏まえて紹介します。 なお、事例としてはBtoBのマイクロサービスアーキテクチャを採用しているWebアプリケーションで、言語はKotlin(Java)とTypeScript(Node.js)となります。
スピーカー

Eiji Maeda
Sansan株式会社
Webアプリケーションエンジニアをやっています。 経歴として、大学までは簿記や会計学を専攻、1社目は大手会計システムの会社でWindowsアプリケーション開発、2社目はSIer、3社目はベンチャーでWebアプリケーションやSalesforceを触り、現在はSansan株式会社でWebアプリケーションエンジニアとして働いています。 Bill Oneの仕訳機能や外部連携といった機能の開発に携わり、2023年4月から1年程度SREとして可観測性の向上などをやっていました。 アプリケーションエンジニアから見たオブザーバビリティ、といったテーマでお話しできると思っています。